2009年05月21日

チルドレン/伊坂幸太郎

チルドレン
★★★☆☆ 星3つ。

ハチャメチャな性格なんだけど不思議なカリスマを持つ陣内という人間とその周辺の人たちが織りなすちょっとミステリーであったり、人間ドラマであったりする5つの連作短編集。

まぁ、陣内という人間の面白さに尽きる作品ですね。
陣内がとんでもないことをやらかすんだけど、それがいつもいい結果になるんですよね。
そうそう、マンガならこういうキャラ時々いますね。
posted by Mr.K at 23:52| Comment(50) | TrackBack(1) | 伊坂幸太郎

2009年01月08日

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカー
★★★★★ 星5つ。

第25回吉川英治文学新人賞受賞作品。コメディタッチの青春ミステリー。

これは、傑作ですね。
ストーリーは、現在と二年前の話が並走する形で進められる。
最初2つの話は全く関係ないかのようですが、中盤以降、徐々に繋がりが見えてきます。(こういうのは相変わらず伊坂さんうまい。)そして今回は、ラストでアッと驚ける要素もあるんですね。まさにミステリーですよ。
登場人物は相変わらず個性派ぞろいですが、美形で超女たらしの「河崎」がとにかく面白く、その元恋人で二年前の話の主人公「琴美」との会話のシーンは最高です。
これで伊坂さんの本は5冊目だけれども初めて人に薦めたくなりました。
伊坂さん一皮むけたのかな。次回の長編にも期待。
posted by Mr.K at 22:49| Comment(1) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎

2008年11月11日

重力ピエロ/伊坂幸太郎

重力ピエロ
★★★★☆ 星4つ。

レイプをテーマにした家族愛の話。1970年代生まれでは初の直木賞候補となった作品。

文章が軽快で読みやすく、個性的なキャラと会話が楽しい。だけど、ストーリーがうすっぺらい。さすがにラストは少し盛り上がったけど、意外性は全くなかった。読んでる途中、まるでライトノベルみたいだなと思った。

面白かったかと聞かれれば、面白かったと答えますけど、なんか物足りないですね。

これじゃ直木賞は取れなくても仕方がなかったと思う。
それにしても、伊坂幸太郎って、こんな小説ばっかりなのかな。
この人の作品、あと6冊は読もうと思ってるんだけど、こんなのばっかりだと、そのうち飽きて嫌になりそう。
posted by Mr.K at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎

2008年09月05日

陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎

陽気なギャングが地球を回す
★★★☆☆ 星3つ。

個性的な4人組の銀行強盗団が活躍するスラップスティックコメディ。映画化されている。

可もなく不可もなくといった感じの作品でした。
軽いノリで読めたのは良かったが、ストーリーが僕でも想像できた範疇で何か面白みに欠けたような。個性的なキャラ達もなぜかあまり印象に残らなかった。
わりと評判が良かった映画を見ると多少、評価変わってくるのかな。。。

ギャングのスラップスティックコメディだったら、奥田英朗の「真夜中のマーチ」のほうが面白かった。あちらのほうは映画化されてないけど。
posted by Mr.K at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎

2008年08月06日

姑獲鳥の夏/京極夏彦


分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下

★★★★☆ 星4つ。

古本屋の主人で陰陽師の京極堂こと中禅寺秋彦を探偵役としたミステリ系エンターテイメント。
京極堂シリーズ第一弾。京極夏彦のデビュー作。本作品は、ある病院を舞台にした奇怪な事件を京極堂が鮮やかに解決する話。

この作品を読む前、ニつの先入観があった。一つは本格的ミステリ。もう一つは妖怪が登場するオカルトチックな作品。しかし、この作品は、どちらでもなかった。ミステリの要素は薄いし、奇怪な事件は起こるが、妖怪は話だけで実際には出てこない。
では、何がこの作品をこれだけの長編にしているかというと、京極堂をはじめとする何人かの個性的な登場人物の描写にかなりのページ数が割かれている。特に京極堂の理屈っぽい話は長くて時々嫌になる。ふと去年読んだ西尾維新の「戯言シリーズ」を思い出した。話は全く違うんだけど、西尾維新は、この「京極堂シリーズ」にかなり影響受けてるね。

てなわけで、この作品、ストーリーの進行が遅く、序盤から中盤にかけてちょっと読むのがつらい時が何回かあったのですが、京極先生、文章がうまいですね。中盤以降の特に京極堂の謎解きに入ってからは、だんだん面白くなってきて、さらにラストの数十ページは秀逸だった。

シリーズ第一弾でこの面白さ。そして、今後、何人かの登場人物はレギュラー化して、さらに魅力を増すでしょうから、「京極堂シリーズ」期待出来そうです。

(ただ、読むの時間掛かるんだよなぁ。最近、忙しいせいもあるけど、この本読み終えるのに、半年以上かかってるよ。次の魍魎の匣はさらに長編。どうなるんだ・・・。)
posted by Mr.K at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 京極夏彦

2007年12月18日

ラッシュライフ/伊坂幸太郎

ラッシュライフ
★★★★☆ 星4つ。

並走する5つ(4+1)の物語が互いに交錯する話。感じはぜんぜん違うけど、ちょっと恩田陸の「ドミノ」を思い出した。

最初は全く関係があるとは思えなかった話、登場人物が、いろんなところで微妙にリンクしているのですよ。その様は、パズルのピースがはまっていくような爽快感があり、まぁとにかくこの作品は、見事!うまい!これにつきます。
多分、再読すれば、もっと、この本の良さが分かるでしょうね。
それから、5つの物語も単独でそれぞれ面白かった。

ただね。心を揺さぶられるような要素がなかったのがちょっと残念。面白い作品には違いないが、僕的には、なんか少し物足りないような気がするんですよね。それで4つ星評価です。
posted by Mr.K at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎

2007年11月26日

陰謀の日/シドニィ・シェルダン


陰謀の日 (上)
陰謀の日 (下)

★★★☆☆ 星3つ。

題材はUFO騒動とちょっとSFチック。しかしながら内容的には、アメリカ人が好きそうなスパイが活躍する目撃者探し&逃走劇のサスペンス。

初のシドニィ・シェルダン。この本は、知人に薦められて読んでみました。

読みやすくテンポがよくて、どんでん返しがあるのがこの作家の売りだそうですが、読みやすくテンポが良いという部分には納得出来ました。中盤の目撃者探しには、同じようなことが何回も繰り返されて、ちょっと中だるみしてしまったものの、中盤後半からの逃走劇はハラハラどきどきで、なかなか楽しめました。

だけど、もう一つの売りのどんでん返しは、この作品では弱かったかな。特にラストなんかはかなり先に読めてしまったので、ぜんぜん驚けなくて残念。

この作家の他の作品はどうなのかなぁ。
今作品はいまいち評価だけど、同作家の他の作品も読んでみたい気にはなりました。
posted by Mr.K at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | シドニィ・シェルダン

2007年10月11日

麦の海に沈む果実/恩田陸

麦の海に沈む果実
★★★☆☆ 星3つ。

14才の女の子が主人公のファンタジーな雰囲気が漂う学園を舞台にしたミステリー。

序盤はいい。しゃべる動物とか魔法とかが出てくるわけじゃないのに、なぜかファンタジーで不思議な雰囲気が漂う世界に思わず引き込まれる。大人になってからファンタジーものは全く読んだことがないので、こんな作品もたまにはいいねと思った。

しかし、それは冒頭から100ページくらいまでかな。

中盤からはかろうじてミステリ要素はもたせているものの、少女趣味の普通の学園ものに変って、僕にはちょっとあわないって感じになっていき、僕のテンションはどんどん下がっていった。

そして、終盤〜ラスト、多くの恩田陸作品のようにオチがないということはなく、退屈な中盤からちょっと興味をひく展開になったけど、あの序盤にして、これですかという感じで、はっきり言ってオチが弱い。がっかりです。

人気の高い作品なので読んではみたけれど、この作品、僕は他人にはオススメできないなぁ。
posted by Mr.K at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 恩田陸

2007年08月30日

ねじの回転―February moment/恩田陸


ねじの回転―February moment (上)
ねじの回転―February moment (下)

★★★☆☆ 星3つ。

二・二六事件を題材にした歴史SFの長編。

最初の設定は素晴らしく(斬新でかっこいい感じもしたし、正直、この作品、ホントに恩田陸が書いたの?って半信半疑の気持ちになった。)、そして、これからどんな話が展開していくんだろうとわくわくさせられて中盤までは読めました。

けど、中盤以降、少しずつ退屈になっていった。
この作品、全体的なストーリー展開が平坦すぎませんか。なんか盛り上がりが足りないんですよね。1ヶ月もしたら、この本がどんな本だったかすっかり忘れてしまいそうです。

ただ、自分が二・二六事件のことを詳しく知ってたら、もうちょっと違った感じを受けたかなっていう気もした。
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2007年08月09日

月の裏側/恩田陸

月の裏側
★★★☆☆ 星3つ。

恩田陸お得意の問題未解決型のSFホラー。

途中までは、見えない恐怖って感じの雰囲気がすごく出てて、怖いし、とにかく面白かったんですよ。

それが・・・。
なんで、こうなるの。
終盤で話が変な方向に進み出し怖くなくなり、嫌な予感はしたのですが、最終的には恋愛感情のどうとか、はっきり言ってこの作品ではどうでもいいことが書かれ、こっちが知りたいようなことは何一つ明かされないまま(多分、作者も考えてないんでしょう。)終ってしまいました。もちろん読後は思いっきり欲求不満。

なんか作品がもったいないですね。
posted by Mr.K at 22:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 恩田陸